党本部女性局は、都道府県連の女性局代表者らを集め、毎年研修一泊での研修会を全国各地区で実施しております。本年は、東日本大震災から11年を経過したが、原発事故により、復興には程遠い現状である福島県を訪問先として、全国から女性局代表者ら100名を超す参加者にて9月4日から5日にかけて実施され、神奈川からは、笹野女性局長と神田女性局長代理が参加いたしました。
研修1日目の9月4日は、全国各地より宿泊地である「スパリゾートハワイアンズ」に集合し、7月の参議院選挙の総括を主な議題とする全国女性局代表者会議に引き続き、当施設の郡司支配人より、施設の成り立ちから、震災時の施設の被害状況や、直後から避難所として開放した当時の様子などについての講習を受けました。
研修2日目の9月5日は2か所の施設を見学、はじめに、浪江町の海岸近くに立地し、2階部分まで津波被害に襲われた「浪江町立請戸小学校」。ここには被災当時93名の生徒がおられましたが、奇跡的に生徒も教職員も全員が無事に避難することができた小学校、体育館ほか校舎の1階部分はすべて津波で破壊されてしまいましたが、防災について後世へ伝承するための震災遺構として整備し、一般に公開されている施設の見学。
次の見学地は、福島第一原子力発電所の事故や災害を教訓として減災に繋げるための「東日本大震災・原子力災害伝承館」を見学いたしました。
原発事故にて避難地域となっていた場所が少しずつ解除され、以前、道路脇に積まれていた、除染で出た汚染土などが詰まった大きな袋が片付けられており、復旧が進んでいるように見えましたが、中間貯蔵地に移動させてだけであることがわかり、まだまだ、復興には程遠い状況にあることを体感することができました。
神奈川県連女性局も独自に、震災後の平成23年6月に第1回東北応援研修旅行を実施し、その後、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう前の、令和元年11月の旅行会で9回目を数え、今後も、東北・特に福島を訪問先とした旅行会を企画し、地場産品のお買い物・現地の方々のお話に耳を傾ける・被災現場などの見学研修を通じて、東北・福島に寄り添っていきたいと考えています。